
旅には起点となる街があります。地理的な要因のほかに、近隣国の査証(ビザ)が取りやすい、航空券(チケット)が安いなどの理由で、必然的にバックパッカーが集まってきます。そんな街のひとつに、タイのバンコクがあります。バンコクで安い航空券(チケット)を探し、ここから旅立ち、そして旅を終えたのち、また再びこの街に帰ってくるのは、日本人バックパッカーの定番のスタイルにもなっています。
最近は日本発の格安航空券も安くなり、バンコク発券の価格面でのメリットは薄れつつあります。しかし日本の格安航空券は、ほとんどが期間の短いFIX【*2】チケットのため、長期で日程も未定な旅では、バンコク発券のOPENチケットのメリットは決して少なくありません。
陸路での世界一周やアジア横断、ユーラシア大陸横断の場合、日本人バックパッカーはアジアからスタートする西回りルートを取ることが圧倒的に多く、バンコクはその起点の街にもなっています。
| 西周り | |
| 東周り |
バンコクには旅行者の集まる場所が幾つかありますが、中でも王宮近くにあるカオサンロード(Khaosan Road)は、その名を世界中のバックパッカーに知られています。ここにはゲストハウス【*3】の他、旅行代理店、両替所、ネットカフェから古本屋までバックパッカーが必要とするものが全て揃います。
タイは査証(ビザ)が不要で、かつ片道航空券で入国できるという手軽さも、ここを旅の起点とする大きな理由のひとつです。ここなら旅の同行者を見つけることも難しくありません。また旅の最後にバンコクに立ち寄り、長旅の疲れを癒してから帰国するバックパッカーが多いのも、この街の特色のひとつです。ここで彼らから旅の話を聞けるのは、これから旅立つ人にとっては心強いはずです。とりあえずはバンコクです。この街の唯一の問題は、何かと誘惑の多いことにあります。バンコクからアジア横断や世界一周に旅立とうと日本から来て、この街(あるいは女性もしくは男性)にはまり、そのままここで旅を終えてしまう人も、決して少なくありません。それはそれで羨ましい気もしますが・・・
長期旅行に関するアンケート調査:バンコクから始まりバンコクで終わると、行くときも帰るときも精神的に楽です。(T.Nさん(女性)アジア横断 )
バンコク以外で旅の起点となる街には、中国への起点となる香港、ヨーロッパの起点となるロンドン・アムステルダム・アテネ、中東や東欧の起点となるイスタンブール、東アフリカの起点となるカイロ・ナイロビ、中南米の起点となるロサンゼルスなどがあります。