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旅のルート(2)

旅は地図を眺めながら、そのルートを考えているときが一番楽しいものかもしれません。旅のスタイルは大きく分けると滞在型周遊型に分けられます。それぞれどちらも捨てがたい魅力があります。1つの街に1カ月も滞在すれば、街の本当の姿が見えてきます。これは2、3日の滞在では決してはわかりません。僕らはこれを沈没とも呼びますが... これに対し周遊型の醍醐味は、国境を越え大陸を移動することによって、異なる言語、宗教、習慣、国民性を体感していくことです。旅はこの移動と滞在の繰り返しです。実際に旅をすると自然に自分なりの旅のスタイルができてきます。

ここではおすすめの旅のルートと、よく使われているガイドブックを合わせて紹介します。1カ月ほどで周れるものから、半年以上かかるものまで様々ですが、ルート作りの参考にどうぞ。

東南アジア周遊

タイのバンコクを起点にインドシナ半島(カンボジアベトナムラオス)を周り、再びタイに戻るルート。1999年にタイ−カンボジアの国境(アランヤプラテート/ポイペト)が外国人にも開放され、このルートを全て陸路で抜けることが可能になりました。雨季にはメコン河の洪水により交通網が寸断され、思わぬ足止めを食うこともありますが、1カ月+α程度で周る事ができます。アジアの遺跡ではNo.1と言われるカンボジアのアンコール遺跡、最近人気のベトナム、アジア最後の桃源郷とも言われたラオスなど見所も多く、初心者にもおすすめのルートです。東南アジアでもう一つ人気のルートは、バンコクからシンガポールをマレー鉄道で縦断するマレー半島縦断です。バスよりは高くつきますが、優雅な列車の旅も人気です。

アジア横断

アジア横断にはインドからパキスタンに入るヒッピーロード【*1】と、中国からカラコルムハイウェイ【*2】を越えパキスタンへ入る2つのルートがあります。旅の起点は中国か、タイもしくはインドになります。タイからの場合、ミャンマーは陸路で抜けられないので空路になります。バンコクからヤンゴン(ミャンマー)やダッカ(バングラデシュ)にストップオーバー【*3】しながら、カルカッタに入るチケットもあります。『風の谷のナウシカ』のモデルとなった桃源郷、パキスタンのフンザ【*4】で、インドや中国の旅の疲れを落としたら、その後イランを抜け、アジアの終着点イスタンブールを目指します。仏教、ヒンズー教、イスラム教など様々な宗教、言語、習慣を体感できます。シルクロードを行く中央アジア横断ルートもおすすめです。旅の終着点はトルコのイスタンブールです。ここでアジアは終わります。イスタンブールはアジア、ヨーロッパそれに中東からの旅行者が交錯する街です。この街で、しばし旅の疲れを落とし、情報交換を済ませたら、先へ進みましょう。ここから先は大きく2つのルートがあなたを待っています。ヨーロッパを目指すか、それとも中東へ進むか?


【*1】ヒッピーロード
かって欧米のヒッピーがヨーロッパからカブールやゴア、カトマンズを目指した事からこの名がついた。沢木耕太郎の小説『深夜特急』は、このルートを辿る。
【*2】カラコルムハイウェイ
冬季(9月下旬から数カ月)は積雪のため閉鎖され通行できません。
【*3】ストップオーバー
目的地に向かう途中の経由地で飛行機を降り、24時間以上滞在すること。無料の場合と有料の場合がある。チケットには○で記される。
【*4】フンザ
カリマバードを中心とするパキスタン北部の山岳地方。ベストシーズンは、杏の花が咲き誇る春と、果物が実を結び渓谷がポプラの黄葉に染まる秋です。

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