
海外でトラブルに巻き込まれないには、現地の犯罪やテロの発生リスクを事前に把握しておくことが大切です。旅先でもインターネットやテレビ、ラジオ、新聞等で、最新の情報を入手するよう心掛けましょう。
外務省の海外安全ホームページで、海外渡航者向けに渡航情報・安全対策基礎データ・テロ概要の情報を提供しています。まずはこれに目を通して現地の治安情勢を把握しましょう。
渡航情報には現地治安情勢と安全対策の目安を示す危険情報と、安全対策の観点から速報的に発出されるスポット情報があります。
危険情報には安全対策の目安として4段階の評価があります。
これらの危険情報には法的拘束力はありません。しかし退避勧告が発出されると、在外公館も一時的に閉鎖され、旅行者がトラブルに巻き込まれても、保護活動を行えないケースがあります。退避勧告は戦争状態(内戦を含む)にある場合に発出され、通常の海外旅行傷害保険は適用されないことがあります。
危険情報は決して完全ではなく、無差別テロや突発的なデモや暴動を、事前に把握及び予測をするのは困難です。邦人が犠牲になった、アメリカの同時多発テロやルクソール事件【*1】の際にも、事前に渡航延期などが発出されていたわけではないのです。これらの情報は安全対策の目安のひとつに過ぎません。
外務省の海外安全ホームページ以外にも、米国国務省、英国外務省などでも、ウェブサイト上で渡航者向けの情報を提供しています。中でも米国の国務省が提供しているものは、この種の情報の中で最も確度が高いので、外務省の海外安全ホームページと合わせて、目を通しておくとよいでしょう。
現地の犯罪状況は安全対策基礎データにまとめられているので、一度目を通しておく事をおすすめします。盗難や詐欺の手口は、ほとんど同じパターンなので、頭の片隅にでも留めておけば、実際にそういう事態に遭遇しても、対処することは容易です。タイの宝石詐欺やいかさま賭博などは、10年以上前から全く同じ手口が使われています。またガイドブックや宿にある情報ノートなども、目を通して、犯罪の事例を把握しておきましょう。
海外旅行中のトラブルに関するアンケートの調査結果です。詳細はトラブル〈1〉被害状況と内容)をご覧下さい。
海外でも短波ラジオがあれば、NHKの日本語放送を聞くことができます。在留者、旅行者向けのプログラムとして、外務省の危険情報、治安情報、災害情報、感染症情報等の放送があります。災害等の緊急時における情報収集では、携帯ラジオに勝るものはありません。